廃炉

福島県産ホウレンソウから基準値の68倍 3万4千ベクレルの放射性セシウムを検出 

2011/03/30(水)
厚生労働省は30日、福島県産のホウレンソウやクキタチナなどの野菜から食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質を検出したと発表した。

同県大玉村のホウレンソウから基準値(1キログラム当たり500ベクレル)の68倍にあたる3万4千ベクレルの放射性セシウムが検出された。同県田村市のホウレンソウからは基準値(1キログラム当たり2千ベクレル)の4・2倍に当たる8400ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。

今回、基準値を超える放射性物質が検出された野菜は、原子力災害対策特別措置法に基づき、「出荷制限」と「摂取制限」がかけられており、市場には流通していない。

厚労省によると、政府の現地対策本部が28日に採取した43検体の野菜を検査した結果、
県内25市町村のホウレンソウ、クキタチナ、ベニサイタイ、シノブフユナ、サントウナ、ブロッコリー、キャベツ、ミズナ、アブラナなど25検体から基準値を超える放射性物質が検出された。


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福島原発5、6号機も廃炉を=枝野官房長官

2011年3月30日 17時42分  枝野幸男官房長官は30日午後の記者会見で、東京電力福島第1原発の5、6号機について「客観的状況は明らかだ。社会的な見方ははっきりしている」と述べ、1〜4号機に加えて、隣接する5、6号機も廃炉とすべきだとの見解を示した。

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福島第二原発でも煙、1号機タービン建屋で
読売新聞 3月30日(水)19時11分配信

 東京電力は、福島第二原子力発電所の1号機タービン建屋の1階の分電盤付近で、30日午後5時56分頃、煙が上がっているのを確認、消防署に通報した。

 午後6時18分時点では、煙は確認されていないという。東電は原因を調べている。
 
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福島2号、核燃料が炉外漏出か 英紙で専門家指摘
2011年3月30日 18時42分  29日の英紙ガーディアン(電子版)は、福島第1原発2号機で、核燃料の一部が溶融して原子炉格納容器の底から漏れ出しているとみられると、複数の専門家が指摘しているとし、大量の放射線放出の恐れが高まっていると報じた。2号機では建屋内で高い放射線量のたまり水が見つかった。原子力安全委員会は原子炉圧力容器が破損した可能性があり、溶融した燃料と接触した外側の格納容器内の水が直接流出したとの見方で、燃料自体の漏出までは言及していない。同紙によると、福島原発の原子炉を開発した米ゼネラル・エレクトリック社の専門家は、少なくとも溶融した燃料が圧力容器から「溶岩のように」漏れ、格納容器の底にたまっているようだと説明。(共同)


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スリーマイル事故の14万倍 福島事故の放射性物質


 1979年に炉心溶融事故を起こした米ペンシルベニア州のスリーマイルアイランド原発=1999年3月(ロイター=共同)
 東京電力福島第1原発の事故で放出された放射性物質の量は、1979年に発生した米国のスリーマイルアイランド(TMI)原発事故で放出された量の14万〜19万倍に上るとの試算を米国の市民団体、エネルギー環境調査研究所(IEER)のグループが29日までにまとめた。

 IEERのアージャン・マキジャニ所長は「事故の深刻度の国際評価尺度で、TMI事故と同じレベル5だとする日本の公式見解は、幻想としか思えず、多くの誤解を招くものだ」と批判。評価尺度はより深刻なレベル6に当たると指摘した。

 IEERによると、事故でこれまでに環境中に放出されたヨウ素131の量は240万キユリー(1キユリーは370億ベクレル)と推定され、これだけでTMI事故の放出量の14万倍。これに加えて、放射性のセシウム134とセシウム137が計50万キユリー程度放出されたとみられ、合わせると放出量は19万倍に達する。

 IEERによると、放射性のヨウ素セシウムの量も旧ソ連チェルノブイリ原発事故で放出された量の10%程度。だが、チェルノブイリ事故の放出源は原子炉1基だけだったのに対し、福島の事故の場合、三つの原子炉と四つの使用済み燃料プールが放出源になったとみられ、半減期が約30年と長く、体内に取り込まれやすいセシウム137の量も多いため、環境への影響が長く続くことが懸念される。

 マキジャニ所長は「日本政府は、事故の実態を市民によりよく理解させるため評価をレベル6に引き上げ、これまで放出された放射性物質の量や、今後予想される放出量などを詳細に公表すべきだ」としている。



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まったく大変な危機状態だというのに日本のマスコミ報道
は呑気なのには呆れるばかりです。