5カ国国防相

北沢防衛相の「尖閣は日本の領土」に全面賛同なし 5カ国国防相
2010.10.12 00:09

このニュースのトピックス:領土問題

 北沢俊美防衛相は11日、ベトナムインドネシア、オーストラリア、タイ、シンガポールの国防相と滞在先のハノイ市内で相次ぎ会談、尖閣諸島について「日本固有の領土だ。歴史的にも国際法上も疑いようがない」と説明した。しかし、全面的に賛同した国防相はなく、「国際法に基づき平和的に解決することを望む」(インドネシア)など慎重な対応を求める発言が相次いだ。


 北沢氏は各国との会談で、中国の活発な海洋進出に触れ「連携して対処することが重要だ。緊密に意見交換したい」と提案したが、いずれの国も「広い意味での連携」(同行筋)への賛意にとどまり、中国を名指しする発言はなかったという。


 南沙、西沙諸島の領有権を中国と争うベトナムのフン・クアン・タイン国防相南シナ海情勢に一切言及しなかった。(共同)