フランス核施設の溶解炉で爆発

フランス核施設で爆発5人死傷 放射性物質漏れなし
2011年9月12日 21時11分 (2011年9月12日 22時50分 更新)
 フランス南部ガール県マルクールの核施設=2009年7月(ロイター=共同)

 【パリ共同】ロイター通信などによると、フランス南部ガール県マルクール周辺の核施設の溶融炉で12日午前11時45分(日本時間同午後6時45分)ごろ、爆発があり、1人が死亡した。4人が負傷し、うち1人が重傷。放射性物質の外部への流出はないという。フランス原子力安全局(ASN)が明らかにした。AP通信によると、周辺住民らに対する避難命令などは出ていない。


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仏核施設で爆発
1人死亡 4人が負傷

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 フランスからの報道によると現地時間12日午前、南部マルクールの原子力施設で爆発が発生し、英BBC放送によると1人が死亡、4人が負傷しました。

 ロイター通信によると、仏核安全局(ASN)は放射性物質の外部への放出はないと説明。爆発は、高レベルのものも含む放射性廃棄物を溶かす炉で発生。ASNは原因は不明としています。

 同施設は1955年設立の同国最初の核施設。原子炉は存在せず、核兵器から取り出したプルトニウムでMOX燃料の生産もしているといいます。

 同国はエネルギー需要の7割を原発に頼る世界有数の原発国。東京電力福島第1原発の事故を受け、国内58の原子炉で耐性試験(ストレステスト)を実行中といいます。


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岩手県議選 共産党、初の複数議席
復興・放射能対策 有権者から期待

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 東日本大震災から半年の11日、延期された岩手県議選(定数48)が投開票されました。日本共産党の斉藤信氏(60)=盛岡区、現=、高田一郎氏(52)=一関区、新=が大激戦を競り勝って当選を果たし、悲願である県政史上初の複数議席を実現しました。

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三枚山光裕・党両磐地区委員長(左)の言葉に、思わず勝利ポーズの高田氏(右)=11日、一関市

被災地の市町議選 得票率伸ばす
 共産党津波で被災した県立病院を再建させ、放射能汚染から子どもの健康を守るために学校などでの早期調査と除染を徹底させるとともに、農畜産物の被害については東京電力に全面的な賠償を求めると強調。野田新政権が狙うTPP(環太平洋連携協定)参加には断固反対すると主張しました。共産党の政策を知った有権者からは、「子どもが通う保育園での放射能汚染が心配だ」「TPP問題では共産党の言う通りだ」などの声が寄せられました。

 前回200票差で及ばなかった一関区では、今度こそと大奮闘し、得票率16・52%の1万1951票を獲得、前回比30%増と大きく前進させて当選しました。

 同日投開票の被災地の市町議選でも共産党は、救援活動に全力で取り組むとともに復興への具体的な提言を示し、被災者から大きな共感を得て、定数削減のなかで、各地で得票率を前進させました。

 岩手県陸前高田市議選では得票率20・80%を獲得、2、3、4位の高位で戸羽太市政を支える現有3議席を確保しました。釜石市議選で現有2議席、山田町議選でも2位で現有議席を確保し、議席占有率を3市町とも伸ばしました。

 宮城県でも定数削減のなか、塩釜市は5議席はならなかったものの得票率24・89%で4議席多賀城市で同19・39%で4議席利府町で3議席、いずれも得票数を大幅に伸ばし議席を獲得しました。